~寝てりゃなおんじゃねーの?~医学生の日記

2007年8月22日水曜日

医学に行きたい訳

別の話になるが、私は臨床医を薦められた事が人生で一度も無い。逆に止められているばかりである。これは医学部在籍の女子大生としてはあまりある事では無いらしく、よく失笑を買っている事が多い。

そこで私の意志はと見てみると私は臨床をやってもよいと思うが大学病院でやる以外、考えていないのが真実である。臨床をやる研究医といった方が良いだろうか。

小児科医にはなろうと思ったことが無いし。(第一私が小児科医になったら患者が可哀相である。)

考えてみると私が多分臨床医に向かないのは明らかであると思う。裏方になるのは好きだが表立つのはあまり好きではないからだ。接待も嫌いだ。人の顔色を伺って喜ばせるという行為が第一面倒くさい。一人で何かしているのが好きな私には臨床は向かないだろう。

研究医は?一人で何かやるのは好きである。裏で操るのも大好きである。自分の名前を残すのも好きである。また研究医になって業績を上げたら一人でいっぺんに五万人すくえるという優越感もあるし、合理性もある。

簡単に言ってしまうと私は女性的ではないのである。権力、自己顕示、名声などが好きな私にとっては、臨床医になって病院で埋もれて一生を終えるより、研究をして論文に自分の名前を一行残す方が嬉しいのである。手になるより脳になりたいのだろう。自分でも可愛くないと思うし、私が男だったら多分退くだろう。

あと人道的に多分私は臨床医に向いてないのだろう。多分私は患者が人間として哀れで救ってやらねばならない人間としてみるより、新しいデータを出すモルモットに見えるだろうから。大体人間としてみていたら私は人なんて斬れないのである。

ところで私は今日、親友が大学に旅立つのを見送りに行った。彼女はユタ州のモルモン教の大学に行く。常に人を置いてきた私にとっては人に置いて行かれるのはちょっと新しい経験だった。彼女とは九つからの友人関係を保っている。もう八年になる。考えてみると幼い少女だった時から友達なのである。何か神妙な気分になった。

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